今週日曜日(30日)はPLS姉妹校の先生方対象のオンラインセミナーの日です。
PLSシステム®️を学んでいただき、効果的に教えられるよう、年に6回開催しております。こういった状況では仕方がないのですが・・・やはりオンラインで一方通行よりも、いつもの対面セミナーで、先生役、生徒役を交代しながら練習をする・・・そんな日が早く戻って欲しいなあと願うばかりです。
PLSシステム®️のアクティビティの1つにLie Game(嘘つきゲーム)というものがあります。
例えば講師が”Apples are blue!”(リンゴは青だね)と言ったとします。
すかさず生徒たちは手を挙げ、”No, apples are red!”と、先生の「嘘」を正します。
ただ、
このアクティビティをするたびに、子どもたちの思考の柔軟さに驚かされます。
大人の方は「リンゴは赤」で、「トマトも赤」と思いがちではないでしょうか?
でも子どもたちは次々に”No, some apples are green!”とか、”No, some apples are yellow!”と、スーパーマーケットで見たことのあるリンゴの色を挙げていきます。
あるときは”No, some apples are brown!”と言った子がいました。
いやいや、それはさすがにないでしょう、と理由を聞くと「・・・腐ったリンゴもあるから・・・」と。
すかさず”Rotten(腐った)”という単語をインプット。
ただ、それが行き過ぎると何でもその単語を使ってふざけてしまう場合もあるので、その後は先生のさじ加減。
また、”Rabbits are pink!”という「嘘」にある女の子が”That’s right! (その通り!)”と答えた子がいました。
他の子たちはウサギは白、や、茶色、などと回答していました。
またしても理由を聞くと「私の持っているバニーはピンク」と、自分の大切にしているぬいぐるみのことを話してくれました。そこで「でも本当のウサギにはピンク色はないよね」と否定するのは簡単です。でも本物のウサギを見たことのないその子には自分のぬいぐるみのバニーちゃんが唯一の「ウサギ」なのです。ここでも「私のぬいぐるみのウサギはピンクだよ」という言い方を英語でインプット。
ちなみに私自身にとってはトマトは赤だけでなく、グリーンやイエローもあります。アメリカで住んでいた州には”Fried Green Tomatoes(グリーントマトの揚げ物)”という郷土料理がありました。
子どものイマジネーションは果てしないものです。そしてそれを受け入れ、子どもたちが言いたいことを英語で言えるよう指導すること。それが英語教育の醍醐味の1つですね。
そんなことを改めて考えながら、今週末の教師研修を行いたいと思います。