南三陸から

東日本大震災の月命日でもある2月11日から3日間
再び南三陸で
漁師さんたちにお世話になってきました。
今回の作業は
収穫が始まったばかりのワカメのお仕事でした。

言葉はその文化を反映すると言われますが
日本にはなんと多くの海藻文化があるのでしょう!!
ワカメ、コンブ、フノリ、アオサ、天草、海ブドウ、ヒジキ、モズク
まだまだありますよね。

しかし英語では
正式名称はそれぞれあっても
基本的には seaweeds や sea vegetables がほとんどではないでしょうか?
(コンブはラッコについてなど語られるときにkelpは聞きますが)
たとえ言葉があっても
食べたことのない、身近なものではない人たちには
どんな海藻なのかを説明しないと通じませんね。

海藻を満喫できる日本に生まれてよかった!!
と思うのは私だけでしょうか?!

因みにフィリピンも海辺の町では
海ブドウや海藻、寒天は食べていましたが
知り合いが海ブドウにあたったことがあり
それ以来、避けていました…

ワカメ一つでも
メカブ、茎ワカメ、葉ワカメの部位を分けて販売されています。
それぞれ別のワカメと思われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか??

左は、養殖されている海の中のワカメ。ロープからニョキニョキと元気よくワカメが成長しています。
右は、収穫され、葉の部分とメカブの部分が分けられ、そのメカブの部分を、加工用に茎の部分を外したものです。(湯通しし、カットされた状態で販売されているメカブは、この子たちが加工されたものです。)

 

こちら(下)は、茎を外す前の状態を「食べてみな!」と頂いたものです!
海辺で漁師さんがワカメを湯がく窯(?)で湯がかせていただくと、あっという間にきれいな緑に!!

 

我が家では、このメカブ
「春しか食べられない季節もの」として
お店に加工前のものが並び始めると
食卓に並ぶ春を告げる食べ物1位なのですが
加工前のメカブを見たことないという方も結構いらっしゃるようで驚きました。

私もまだ食べたことない!
という方は是非、一度食べてみてください。
加工されたものよりも一段とコリコリしていて美味しいですよ!!

お手伝いさせていただいた漁港では
震災直後に
親から受け継いできた船や道具など仕事に使うものだけでなく
家や車など身の回りのものもすべて震災でなくされながら
すぐに養殖を再開されたそうです。
すべてを新たに買い揃えなくてはならないのに
すべての値段が一気に上がったそうです・・・。

ただでさえ自然相手のお仕事は
天候にも影響されやすく大変なお仕事ですが
改めて私たちがスーパーで簡単に買うことができる食べ物は
こうして多くの生産者の皆さんの多大な努力苦労で作られているんだなぁと
教えて頂きました。

ワカメも湯通しして、冷却して、塩蔵してやっとお店に並びます。
塩蔵する時もワカメを一本一本向きをそろえてまとめたり
痛んだ葉があれば、その部分をきちんと取り除くなど
目に見えない苦労がたくさんあるんだなぁと
漁師さんたちのご苦労と仕事への誇りに頭が下がります。

ワカメは成長が速いので
収穫作業を行う人手が足りないと出荷できず
人手が不足している漁港では
泣く泣く破棄しているところもあるそうです。

今この瞬間も増え続けている放射能汚染廃棄物

盛り土で周りが囲まれた旧防災庁舎

毎日立ち寄った作業場所近くのマンホール。すっかり錆びていますがイルカのイラストです。

ワカメの収穫は4月下旬まで続き、漁師さんたちは大忙しだそうですよ!!
もし現地に足を運んでみたいけど、どうしたら・・・・という方がいらっしゃいましたら、お声かけください‼
実は、私とNaoさん同じ団体のお世話になり、足を運んでいますので、Naoさんにも色々聞いてみてくださいね!
カナダに行く度に「今は津波の被害を受けたところや、原子力発電所の場所はどう?」と声をかけられます。

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