現在、毎週土曜日に
文化庁「生活者としての外国人のための日本語教育事業」委託事業として行われている
「外国につながる若者のための日本語教育学習支援者養成講座」に
参加しています
(外国につながる若者:日本に住んでいるが、片親が日本人の場合、両親ともに外国籍、血縁関係はないが親の再婚相手が外国出身者であるなど様々な状況の子ども達が含まれる)
日本語を教える資格を持っているわけでは無いので
あくまでもお手伝いなのですが
フィリピン語を使って何か出来ることはないかと思い
参加しています
何と言っても
日本にいる外国人の第3位をずっとキープしているのはフィリピンの人たち!!
ってご存知でしたか?
そこで
『日本語が全く分からない状態で日本に来た子ども達が教室で
どんな思いで授業に参加しているのかを体験してみましょう!』
ということで
先生がポルトガル語で授業をして下さいました。
プリントも配布され、次々に指名され立たされます。
しかし…言っていることが全く分からない。
フィリピンではフィリピン語でも英単語が含まれていることもあったり
何と言っても英語が通じる!!という状態だったので
私にとっては「100%分からない外国語」に包まれるのは初めてで
何かとっかかりを探そうとしても分からない・・・。
このセミナー参加者の中にはポルトガル語が分かる人は誰もいなかったので
「他の人も分かってないし、大丈夫」という想いが自分にはありましたが
クラスの中で自分だけが話を内容を分かっていないという状況であれば
かなりのストレスだと感じました。
(実際にサポートをしてきた子ども達の実例の中でも
生活している中で一番つらかったのは
教室の中で皆が笑っている時に自分だけ笑えなかったこと
だったという感想も紹介されました)
その後、先生がもう一度授業をして下さいました。
もちろん、100%ポルトガル語で!!
しかし、違う点がありました。
それは、先生が
ジェスチャーやイラスト
などを多用しながら授業をしてくれた点です。
また、先生の表情もやわらかく、終始笑顔でした。
すると同じポルトガル語だけなのに
遠足の説明をしていて、荷物を何を持っていったら良いか、雨だったらどうするかの話しだ
ということもほぼ分かりました。
この体験は、きっとAll Englishで行われるクラスに参加している子ども達の感覚と似ているのかなと思いました。
(英語ネイティブの人たちの中に、英語力ゼロの状態でいると言うわけではないですが)
先生が工夫をしただけで、ここまで理解の差が変わるということを身をもって体験することができたことは面白かったのと同時に
日本に暮す外国にルーツを持つ人々の大変さが少しだけ分かった一日でもありました。
まだ数回続くセミナー!!
セミナーの前には実際にクラスに参加させて頂けるのですが
元気な子ども達にパワーをもらって(吸い取られる気もしますが)楽しく勉強していきたいと思います。
おまけ:
PLSの先生達も日本語が上手な先生がたくさんいますが
改めて日本語と向き合うと、なんて大変な言葉なんだ…と思います。
アルファベット26文字に対して、日本語は平仮名、カタカナ、そして漢字!!
一人称の 'I' だけでも、わたし、わたくし、ぼく、俺、おいら、自分、吾輩、せっしゃ、うち、・・・・とたくさん
そんなに大変な言葉を日常使っている自分にアッパレ!
第2言語としてこんなに難しい日本語選んで勉強してくれるなんて嬉しい限りです!!